あの川を越えて

 大抵、川ってのは飛び越えるのには、ちょっと無理な川幅をしている。オリンピッククラスの走り幅跳びの選手を連れてきたら飛び越えられるかも知れないけど、そんな無駄なこと下らないテレビ番組くらいしか考えない。
 だから、川を越えるのには川に入って濡れていくしかないわけ。でも、濡れるとめんどくさいから僕らは橋を造ってその上を通る。でも、それは川を渡るということじゃないのかもしれない。川には水が流れていて、僕らの行く手を阻むものだから。
 僕ら自身の力で何かを乗り越える時、僕らはその何かをとんでもなく恐れている。大変だから、辛いから。でも、そうしなければ、変わっていけない。
 あの川ってのは、分かる人には分かるだろうけどカエサルにとってはルビコン川で僕にとっては勝間田川。
 何が言いたいのか分からないけれど、川を越える決心が必要なんだと思う。今の僕はあまりに中途半端が過ぎる。
 ちょっぴり、ブルーな今夜でした。