たまには真面目に語ってみようの回

 フィリーズ・フィルの裏話
 フィリーズ・フィルはカフカの『変身』的な要素が含まれていますが、僕自身『変身』を読んだことはありません。中島敦先生は好きな作家なので影響はあるかもしれませんね。『名人伝』が一番好きな話だったりします。
 さて、話を戻しますがフィリーズ・フィルのコンセプトとしてまず始めに思いついたのは僕らが見ている世界は人それぞれ違うということです。僕と他人の世界は重なってはいるはずです。けれど、あの人は優しい人だと誰かが言ったとしても、僕はそうはとらえなかったりするわけで、人にしても物にしてもとらえ方が違うという事、それを描いてみたいなと思ったのが始まりだと思います。
 丈治が描く世界はあのように歪んでしまった。けれど、あれが丈治の見る、丈治の世界というわけです。丈治自身は、ちょっと欠けた所のある少年だとこれから描かれていくことになると思います。丈治は、他人の世界と自分の世界が重なっているのを見いだせていない、そんな少年なんだと現段階では思っています。誰とも重ならない世界は孤独な場所ですが、それ自信に気がつけない悲しさ、そんなのを書いていけたらなと思います。でも、これはハッピーエンドにする予定なので、きっと誰かと自分の世界の全てではないけれど、少しでも共有した世界だと、丈治は気がつくはずです。僕次第ですが。力不足だと安易に恋愛要素を頼りそうで怖いです。
 あんまり暗い話にはしたくないので、あんまり真剣には暮らさないと思います。
 これは、僕の思いこみかもしれませんが、生きていく上でどんな苦しいことがあったとしても楽しい時は楽しく笑って生きる。どこまでも、自分は不幸だと思いこんでいてもやっぱり楽しいことは楽しいんです。だから、そんな時をきっちり楽しめていれば生きていけるわけです。読みにくくしないという効果はあるけれど、僕にはそんなダラダラとした瞬間をとてもいとおしく思います。
 真面目に語ってみました。全くおもしろくないです。
 次回はまたグダグダで。